インドの建築伝統
監修 立教大学教授 小西正捷 季刊文化遺産第7号
1999年4月
広大な地域を含み、5000年にもわたる歴史をもつ「インド世界」はまさに極端から極端にいたる多様性のるつぼであり、それを無視してはインドは語れない。しかし、一方ではその多様性の源泉として、「インド的性格」または「インドらしさ」ともいえるであろうインドの伝統が脈々として存在する。 本号では、「場」や「空間」を含めた広い意味で建築を捉え、そこに凝縮されたインド世界の多様で統一的なありかたをみる。