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季刊文化遺産 vol.10

仏教伝来の道 [完売いたしました]
監修 早稲田大学名誉教授・就実女子大学教授 長澤和俊 季刊文化遺産第10号

発行年月

2000年10月

特集解説

太古以来、東西文化の架橋としてのシルクロードを多くの人と物が、あるいは東西に、あるいは南北に移動した。その歴史はまことに複雑で、かつ雄大で、人類史のすみずみにまで行きわたっている。  なかでも、ユーラシア大陸における東西文化の交流をもっともよく示しているのは、仏教伝来である。各地の文化、衣食住、美術などに大きな変革を与え、また各地域の文化変容を受けながら広まっていった。本号では、仏教のふるさとインドから、西はアフガニスタン、東は中国華北までの仏教伝来の足跡をたどる。

記事内容

【総論】
仏教東漸/早稲田大学名誉教授・就実女子大学教授 長澤和俊
【各論】
インドの八大仏跡/名古屋大学名誉教授 宮坂宥勝
インドの石窟寺院/京都大学名誉教授 西川幸治
ガンダーラ/名古屋大学教授 宮治昭
ガンダーラからアフガニスタンへ/富山大学教授 小谷仲男
ガンダーラから新彊へ/長澤和俊
新彊の仏跡/早稲田大学教授 大橋一章
河西地方の仏跡/東京大学名誉教授 鎌田茂雄
華北の仏跡/鎌田茂雄
【コラム】
サーンチー/宮坂宥勝
アジャンタとエローラ/西川幸治
チラスの本生図/長澤和俊
キジル/大橋一章
ベゼクリク/大橋一章
敦煌と五台山/鎌田茂雄
水に浮かぶ炳霊寺/鎌田茂雄
竜門石窟/鎌田茂雄
雲岡石窟/鎌田茂雄

▼緊急企画…座談会 高層建築「出雲大社」の謎

荒神谷の358本の銅剣、加茂岩倉の銅鐸の大量発見など、古代史の謎に沸く出雲の地で、今また、出雲大社の境内遺跡から巨大な御柱が現れた。いにしえの出雲大社の巨大性は、これまで文献をとおして指摘されていたが、果たしてこの御柱はその証なのか……。
出席者 島根県立女子短期大学学長 藤岡大拙、米子工業高等専門学校教授 和田嘉宥、大東高等学校教諭 川島芙美子、島根県埋蔵文化財調査センター主事 松尾充晶(順不同)