騎馬遊牧民の黄金文化 中央ユーラシアにおける東西文化交流
監修 創価大学教授 林俊雄 季刊文化遺産第12号
発行年月
2001年10月
特集解説
歴史上、最も貴重な金属として珍重されてきた黄金。その輝きは永遠である。 騎馬遊牧民は、この黄金で独特な金属工芸の世界を作り上げた。 そこには、騎馬遊牧民の好戦的で粗野なイメージとは対照的に、 優れた美的センスがうかがえる。 ユーラシアの大地を駆けめぐった騎馬遊牧民と、 そこに咲き誇った黄金文化をたずねる。
記事内容
【総論】- 騎馬遊牧民と黄金−黄金発見と盗掘の歴史／創価大学教授 林俊雄
- 【各論】
- スキタイの黄金文化／金沢大学教授 高浜秀
- サカの黄金／高浜秀
- サルマタイの黄金文化／早稲田大学図書館司書 雪嶋宏一
- 匈奴系黄金文化−オルドスの遺宝／日本学術振興会海外特別研究員 三宅俊彦
- フンの黄金文化／林俊雄
- 中世遊牧民の黄金文化−テュルク系遊牧民の拡大学／林俊雄
- 黄金の帽子飾りから見た東西交渉／東京大学教養部美術博物館文部科学技官 石渡美江
- 【コラム】
- ジヴィエ遺宝−スキタイの西アジア侵入／雪嶋宏一
- スキタイ動物紋様の起源／高浜秀
- トラキアの黄金文化／雪嶋宏一
- オクサス遺宝−ペルシアと草原との接点／林俊雄
- 「黄金人間」サカの王子−イッシク・クルガン／都立大学大学院生 近藤さおり
- ノヴォチェルカッスク遺宝／雪嶋宏一
- ティリャ・テペの遺宝−漢とローマを結ぶ民族／中央大学総合政策学部教授 田辺勝美
- 謎の「北方系」バックル−中国とその周辺／日本中国考古学会会員 志賀和子
- 新疆イリ波馬出土の黄金製品／草原考古研究会会員 畠山禎
▼ユネスコ世界遺産暫定リスト登載記念企画2
- 石見銀山と大航海時代／滋賀県立大学人間文化学部地域文化学科教授 脇田晴子