メキシコ高原の古代都市 テオティワカンからアステカへ 監修 京都外国語大学教授 大井邦明 季刊文化遺産第15号
2003年4月
メソアメリカの古代文化は、多民族の共存競合によって石器時代に誕生・発展し、多彩な建築美術を創りだした。「単純ハードと高度ソフト」の都市文明。そのなかで、メキシコ高原は統一勢力の拠点として、テオティワカンからトルテカ、チチメカからアステカと文明興亡の歴史を刻み、マヤは学芸の発信地として威信財の産地として、権力の盛衰につねに華を添えた。