文明の十字路イスタンブル −トプカプ宮殿の至宝
監修 国立民族学博物館名誉教授・龍谷大学教授 杉村 棟 季刊文化遺産第16号
2003年10月
文明の十字路イスタンブルのトプカプ宮殿は、かつて強大な権力と豊かな富を誇ったオスマン帝国の行政の中枢であり、スルタンの居城であった。歴代のスルタン自身の収集品、外国の元首からの贈物、献上品、戦利品としてここに収納された品々には、眩いばかりの宝物、イスラーム諸国の細密画、ヨーロッパや中国の絵画小品、東洋陶磁器、異色の聖遺物等が含まれている。そのいずれもが東西の文化交流史の貴重な証しである。