ローマ古寺巡礼
監修 同志社大学名誉教授/(財)古代学協会古代学研究所教授・副所長 浅香正 季刊文化遺産第17号
2004年4月
古代ローマ人は大帝国を建設し、多くの文化遺産を残したばかりでなく、エルサレムの地において誕生したキリスト教を受容し、ヨーロッパ、さらには遠く世界の各地にまで拡大したキリスト教という偉大な世界宗教の基礎を築いた。教会は敬虔な信者の礼拝の場所であるとともに、またヨーロッパ文明の各時代のすばらしい建築や美術工芸品の宝庫でもある。本書はキリスト教の成立期から四、五世紀頃に建築された古い教会の精髄を紹介する。