2024.3.4
並河萬里写真展「世界の夕日」を開催します。
日時:2024年2月28日〜3月10日
場所:島根県民会館 プロムナードギャラリー
内容:写真家並河萬里は、世界46ヵ国をカメラとともに歩き続け、文化や風土を記録に残しました。特にシルクロードに関連する文化財や文化的景観写真は、今では唯一無二の貴重な記録となっています。
写真家としての活動は、ロイター社と契約し、シリア人民解放戦線などの報道写真を撮ることから始まりました。31歳の時、高速道路工事のためにショベルカーがパルミラ遺跡を破壊するところを目にしました。この光景が写真家としての方向性を一変させ、「自分が写真で文化を全て記録に残す」と決意しました。以後、戦乱や災害などの破壊から生き残ってきた文化や守り続けた人々の営みを冷徹に見つめ続けました。以後、並河萬里にしか創り出せない独自の作品を発表し続けました。
並河の両親は島根県出身です。夏休みに祖父から宍道湖で泳ぎを教えてもらい、疎開も松江で経験し松江中学に通いました。松江中学では剣道部に所属しました。並河は、還暦を迎えて島根に帰ってきました。時間があると、宍道湖へ夕日を眺めにでかけました。シルクロードの秘境の地では、ファインダーをのぞきながら、島根での子供の頃の体験や夕日の美しさを思い出しながらシャッターを切ったそうです。写真家並河萬里の足跡を夕日というテーマでたどる写真をご紹介いたします。